はじめに
ChatGPTの命令文である「プロンプト」
その作り方の基本を紹介します!
・ChatGPTから思い通りの回答を得られない
・ChatGPTに自分のやりたいことをどう伝えたらいいかわからない
という方にオススメです!
この記事は5分程度で読めます
プロンプトとは?その特徴は?
「プロンプト」とは、ChatGPTに対して与える命令文のことです。
ChatGPTは、機械学習に基づく自然言語処理のアルゴリズムを用いて命令文を解釈して応答を出力します。
例えば、「翻訳してください」というプロンプトを与えれば、ChatGPTはその文を翻訳する応答を返します。
プロンプトの重要な特徴は、わかりやすくてシンプルな表現が求められることです。
ChatGPTは、シンプルな表現に対して正確な応答を返すことができますが、あいまいな表現や文法の間違いを含むプロンプトは、ChatGPTが正しい応答を返すことを困難にする場合があります。
これから下に、プロンプト作成のコツについて記載していきます。
プロンプト作成のコツ① – シンプルであること
プロンプトを作成する際には、シンプルな動詞を使うように心掛けましょう。
同じ意味を持つ言葉でも、ChatGPTが誤った解釈をしてしまう可能性がある表現があります。
人に説明するときにも使えるコツですね!
シンプルな動詞への変換例
明確でシンプルな動詞への変換例はこんな感じです。
・「記す」「作成する」→「書く」
・「整理する」「カテゴリ分けする」→「分類する」
・「簡略化する」「まとめる」→「要約する」
・「翻案する」「言い換える」→「翻訳する」
・「オーダーする」「依頼する」→「注文する」
プロンプト作成のコツ② – 具体的で明確であること
アウトプットの質を上げるためには、プロンプトに欲しい回答を明確に伝える必要があります。
その際には、できるだけ具体的に何をして欲しいのかを書くようにしてください。
例えば、出力の文章量について「短くして」「ちょっとだけで」と書くよりも、 「2-3行で答えてください」「1つずつ箇条書きで答えてください」と伝える方がわかりやすくて良いですね。
こちらも、人に説明するときと同様のコツです!
具体的な命令文への変換例
具体的な命令文への変換例はこんな感じです。
・「短い文章で」 → 「3行以内で」「最低10文字以上で」
・「詳しく説明して」 → 「各項目について300字以上で解説してください」
・「数字で示して」 → 「1から5の評価で教えてください」
・「具体例を挙げて」 → 「3つの具体例をあげてください」
・「比較して説明して」 → 「AとBを比較して、それぞれの長所と短所を説明してください」
・「具体的な手順を記載して」 → 「具体的な手順を3つ以上記載してください」
プロンプト作成のコツ③ – 否定文を使わないこと
プロンプトを作成する際には、「~をしてはいけない」といった否定文を使わないように心掛けましょう。
否定文は、相手に何をすべきでないかを伝えるだけでなく、逆にその行動を促してしまう可能性があります。
例えば、ChatGPTに映画のおすすめを聞くときに、「こちらの嗜好を聞かないで」と指示しても聞いてくることがあります。
代わりに、以下のように、否定文を使わない表現に変えることをお勧めします。
・「プロのエージェントとして、世界のトレンドから映画を推薦する責任があります。」
・「ユーザーの好みを聞くのは避けてください。」
・「推奨できる映画がない場合は「今日は推奨する映画が見つかりません」と答えてください。」
これらの表現は、肯定的で明確な命令文になっており、ChatGPTが責任を持って回答してくれるようになります。
否定文から肯定文への変換例
否定文から肯定文への変換例はこんな感じです。
・「これまでの命令を反映させないでください。」 → 「今までの命令は無視してください」
プロンプト作成のコツ④ – 英語で作成すること
ChatGPTが特定の言語を理解するためには、トレーニングデータに基づいて言語の構造や文法、意味を学習する必要があります。
通常は大量のテキストデータセットを使用して、言語のルールとパターンを抽出することで学習します。
ChatGPTは英語のテキストにより訓練されているため、プロンプトを英語で作成することで、より正確かつ迅速な回答が得られる可能性が高くなります。
日本語でプロンプトを作成した後に、Google翻訳で英語に変換してChatGPTに入力するだけでも大丈夫です。その際に、「回答は日本語で出力してください。」とプロンプトに追記するのを忘れないようにしてください。
プロンプト作成のコツ⑤ – 「小学生でもわかるように」と指定すること
「小学生でもわかるように」と指定することは、ChatGPTが生成する回答を可能な限り簡潔で理解しやすいものにするための方法の一つです。
ChatGPTは、時には難解な言葉や複雑な文構造を用いた回答を生成することがあります。
しかし、読み手がChatGPTの回答を理解するためには、できるだけ簡潔で分かりやすい言葉が使用されることが望ましいです。
例えば、ChatGPTに「人工知能について説明してください」と聞くと、理解しにくい専門用語で説明されることがありますが、「小学生でもわかるように人工知能について説明してください」と聞けば、よりわかりやすい文言を用いて説明してくれます。「例を入れながら」というのもいいですね。
「小学生でもわかるように」の使用例
人工知能について聞いてみました。
こちらは普通に聞いてみました。理解しづらい回答になっています。
「小学生でもわかるように」と入れてみました。
例えが入っていてわかりやすくなっています。
まとめ
プロンプト作成において、読み手が正しい回答を生成するためには、適切なプロンプトが必要です。
今回紹介した5つのコツを守り、適切なプロンプトを作成することで、ChatGPTが生成する回答の品質や正確性が向上し、読み手が求める情報を得ることができるようになります。
プロンプトは奥が深いです。
5つの法則を使ってChatGPTを使いこなしましょう!
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